どくしょ

乱読の日々

宅建の勉強ばっかしてられっかー!ってことで最近本読みまくってます。 文庫本を10冊大人買いとかなかなか快感です(←バカ) 吉田修一はクール。 クールすぎてたまに不快ですが。 パークライフはかなり面白かった。 東野さんと宮部さんは今後手を出していこ…

ナイン・ストーリーズ

自分はアメリカ文学に対してなんかまどろっこしいというか、会話が回りくどいというか、劇的展開があまりない淡々としたものだとか、っていう(かなり偏った)印象を持ってるのですが、よくも悪くもそれらをすべて満たすような短編集でした。 会話はわけわか…

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉

朝は日経新聞、帰りは宅建のテキストで、最近本は読んでなかったんですが、この本が本屋の軒先に平積みしてありまして・・・。 新書とかこーゆー人生論的な本は元来好きじゃないんですが、これは迷わず購入。 いやぁ、すごいね。 評論の中からこれは!ってゆー…

伊豆の踊子・温泉宿 とか

某ねこざわくんが読んでたんで便乗して(?)読んでみました。 伊豆の踊子はめちゃくちゃよかった。 こんな甘酸っぱい気分になったのはひさびさ。 また伊豆ってゆー舞台設定がいいねー。 盛んに映像にされた作品みたいですがその気持ちがわかります。 だって読…

詭弁論理学、村上朝日堂、山椒大夫、とか

薄い本だったんでそれぞれ1日で読了。 眠くなっちゃうから難しい本は読めませんねー。 論理学とか題名つけられてるけど言葉のパズルでした。 もう少しテクニックとか紹介してくれるかなー、とか期待してたけどそれはあんまりなくて残念。 専門書読めってこと…

モオツァルト・無常という事

小林秀雄の代表作モオツァルト(を含む評論集)。 すごいです。 単純王のオレはものすごく感動してしまうわけであります。 文章流麗論理卓抜、そして散りばめられるユーモア。 歴史に対する認識には目から鱗が落ちました。 国語の評論の授業でこの人の文章読み…

ゆかたと本棚(番外編)

http://booklog.jp/users/tadotado0917 以前&くんも紹介してたWeb上の本棚です。 オレが今までに読んだ本が入ってます。 評価とか著者別に分類とかもっと見やすくします。 乞うご期待。 読書家の皆さん、これで自分の本棚公開して情報交換しましょう。

国境の南、太陽の西

ちょっとひさびさに村上春樹の長編。 長編って言っても1日で読んじゃったけど。 マディソン郡の橋を思わせる物語。 思ったより普通のお話。 奇想天外なことは起こらないしこーなるんだろうなぁ、という方向に話は進んでゆきました。 が、その中に何か訴えか…

パイドン

魂は不死であることをソクラテスが証明した対話をプラトンが書いたもの。 平たく言うとそーゆー話でした。 とにかく話を二元論に持っていきたがってなかなかくせのある文章でしたが、議論自体は至って平易なものでわりかしすらすら読めました。 当時の神に対…

不毛地帯

相も変わらず山崎豊子。 舞台は商社。 この人の著作を読むと社会に出るのが恐ろしくなります。 と同時にこの作品で読むべくはシベリア抑留時の描写。 フィクションとはいえ“シベリア”の状況が描写に近いもの、あるいはそれを超える凄惨なものであったであろ…

そーいやいろいろ読んでた

華麗なる一族を読んで山崎豊子にハマっております。 今は不毛地帯読んでます。 佐藤春夫は読むまでは知らない作家だったのですが、今まで知らなかったことを恥じます。 人が死なないミステリィでした。

ムッシュー・テスト

うおおお、さっぱりわからんかったぞw 以下自分用の記録。 ・小林秀雄訳もあるらしい ・ヴァレリーのほかの詩 ・カイエ

梶井基次郎全集

そのまんま。 『檸檬』『桜の樹の下には』であまりにも有名な梶井の全集。 なんだかかつての自分の抱えていた迷いをそのまま文章化してる部分があってびっくり。 みんな悩むことは似たようなことなのかなぁ。 あと身の回りにありふれてる普通のものへの新鮮…

なんか最近カンタンな読み易い本ばっか読んでたんでちょっと難しそうなのでも読んでみるか・・・、と思って読みました。 が、意外とカンタンだった。 こんなに読み易い人だと思わなかった。 さよなら凝り固まった第一印象。 でも読み易い、と分かり易い、は別で…

マイブック(番外編)

マイブック、知ってますか? 1日1ページ、日付だけが書かれたまっさらな本です。 2000年から自分はこの本に日記書いてるんですが、すげーイイ記録になります。 いろんな本読んでますが、やっぱり自分が一番面白いですw 2007年版ももう買ってあるんで元旦か…

ブレイブ・ストーリー

クリスマス前には読了してたんですが歌ったり寝込んでたりしたらもう年の瀬、早いなぁ。 3日くらいで一気に読みきりました。 ハリーポッターをちょっと大人向けにした感じの物語。 ただのファンタジーなのかな、と思ってましたが、導入部が長い&重い。 この…

ねじまき鳥クロニクル

めちゃくちゃ面白かった。 ひさびさに魂揺さぶられました。 村上春樹の作品は羊をめぐる冒険が自分の中では最高峰だったのですが、今日からはこれです。 衝撃受けたし感動したしいろんな示唆を受けました。 すげーいろんなことがある話なのですが、うまくま…

イン・ザ・プール

空中ブランコで直木賞とった作品の1集目。 (あんまりうまい説明じゃないな…) おもしろいと言われて読んでみました。 確かに面白かった。 精神科医と愉快な患者たちみたいなカンジの短編集なんですが、一番愉快なのがその精神科医。 こんな医者いたらぜって…

ダンス・ダンス・ダンス

羊をめぐる冒険の続編なんですね、これ。 主人公はもう30代になっていてやや自己投影しずらくなりました・・・。 ストーリーは暗めなのですがあまりそれを感じさせない文章が相変わらずだなぁ、と。 あと登場する女の子がみんなキュートで、これも相変わらずだ…

「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

京都往復とかで読みました。 村上春樹さんが読者の質問にひたすら答える本なんですが、かなり面白かった。 電車の中とかで噴き出すのをがまんするのが大変だった。 でも、深い言葉もそこここにあって、さらにボリューム満点だったのでかなり満足。

フェルマーの最終定理

ハードカバーで出てたのは知ってたのですが、この前本屋行ったら文庫版になって出てたので思わず購入。 めちゃ端折って書くと、数学者フェルマーが残した走り書き(のようなもの)の証明に300年以上かかりました、って話。 証明にいたる山あり谷ありの苦難の道…

ウォーレスの人魚

国大OBでもある岩井俊二著の小説。 ちょっと長いですが全体的には劇画調に描かれてるので読みやすく一気に読めます。 人魚、というかわいらしい響きの言葉とは裏腹にかなりSFチックかつ科学的(ちょっと語弊あり)に物語は展開します。 知人の言葉を借りれば“…

Xへの手紙・私小説論

イメージつきのリンクが貼れん。 なんてことだ。 (とてつもなく)有名な批評家の小林秀雄著の小説・評論群です。 小説はかなり初期の作品らしく、あまり読む部分はありません。 表題作でもある『Xへの手紙』は白眉ではあるけれども、辛うじて小説の体面を保…

キッチン

ということで(?)読みました、キッチン。 北鴻巣〜横浜間の片道だけで読みきれました。 ムーンライト・シャドウを読みきって感傷に浸りながら地下鉄乗ったら騒がしい小学生の大群と乗り合わせてしまい、いらいらのおかげでそれまでの気分が一瞬で吹っ飛んでい…

夜のピクニック

通学の往復で読みきりました。 とある高校の、80kmを夜通し歩くというイベントを追っかけた小説です。 正確にはとある想いを抱いてそのイベントに臨む主人公を追っかけた小説です。 自分も高校で51km走るという狂気の行事を経験しているので、疲労時の描写は…

邪魅の雫

京極最新刊。 先月末には読了してましたがいろいろばたばたして書く暇がうまく作れず、今書いてるわけです。 てかこの他にすでに3冊読了済み。 ぼちぼち書いていきます。 閑話休題。 邪魅ですが、とりあえず長かったです。 将来女の子ができても、しずくって…

TUGUMI

さっそく1冊読みました。 夏休みの海辺のまちを舞台に若さ、青春、恋、友情と、甘酸っぱい系のファクター満載で進む物語です。 あまりに本を読まない日々を過ごして、からからのスポンジのようになったぼくの頭は、ばなな氏の繰り出す懐かしさ溢れるあまりに…

オシムの言葉

去年の年末の出版当初からずっと読みたくてやっと念願かなったのですが、よりによってこんな時期。 ミーハーみたいだ。 ま、ミーハーですがw ジェフのサイトにあるオシム語録+αかしらん、と読んでいましたが違いました。 これは旧ユーゴ内戦の悲劇を語る本…

塗仏の宴 支度&始末

長い、登場人物多い、時系列がわからなくなる、伏線が伏線を呼ぶ。 浦澤直樹のまんがみたいでした。 一気に読んだのでやや腑に落ちない部分も。 でも、やはりおもしろい。 どんでん返しに慣れます。 これに慣れちゃうと普通のミステリィ読めないんじゃなかろ…

絡新婦の理

すんごいハイペースで読み終えてしまいました。 これはスゴイのです。 魍魎の読後感のインパクトを超えてしまいました。 ミステリィに限らず、自分は同時多発的に起こる別々の事件が徐々に一本の線に収束していくオムニバス形式の物語が好きなのですが、その…